・ユベントスが世界展開を加速させるNetflixにてドキュメンタリーを配信
・OTT業者による配信権獲得戦争が激化している中で、試合中継とは異なるコンテンツの獲得・制作が始まった
・NFL×Amazonのドキュメンタリー番組など、今後この動きが加速することが予測される
イタリアの名門サッカークラブ、ユヴェントスが米大手映像配信会社「Netflix」製作によるドキュメンタリー番組を製作することが明らかになった。これは今シーズンの戦いぶりを追ったもので、1時間番組が全4回製作されることになる。
Netflixはインターネットでコンテンツ配信を行っており、字幕さえつければ容易に世界中のマーケットに提供できる。ユヴェントスのようにイタリア国内だけでなく、世界中にファンを持つチームにとって、このテレビ局にはない拡散力は大きな魅力となる。そしてNetflixにとってもワールドワイドな知名度を誇るユヴェントスのドキュメンタリーは人気番組になりえる可能性が大きいと言える。
ちなみにNetflix製作によるドキュメンタリーでサッカークラブを取り上げるのは、今回のユヴェントスが初めてとなる。セリエAの公式戦の模様はもちろんのこと、普段のトレーニングの様子、そしてアレッグッリ監督の部屋にまでカメラが入るなど、ユヴェントスファンだけでなく、サッカーファン、さらにスポーツファンにも十分に訴求できる内容となっているだろう。
Netflixだけでなく、Amazon Primeでは、NFLアリゾナ・カーディナルスのプレシーズン期間中に、ロッカールームの様子までも映した密着ドキュメンタリーを製作するなど、TVと同じく映像配信会社においてもスポーツは顧客獲得に向けたキラーコンテンツとして評価が高い。
これからの時代、ネット配信サービスの比重は日本でもどんどん高まっていくことが予想できる。それだけに日本のスポーツチームも、特に若者層へのPRには動画配信サービスへの展開を考えていくことは1つの選択肢となってくるはずだ。