・球場にて配られるギブアウェイのARカードを専用アプリにかざすことでチーム製作の動画を見ることができる
・ファンの喜ぶコンテンツを通して、アプリのDLが66%アップ
・追加エピソードを発信することで、球場外での継続的なアプローチも可能に
・追加エピソードでは、スポンサーとなっているコカ・コーラの商品が登場することで、スポンサーメリットにもつながっている


 MLBニューヨーク・メッツは、今シーズン終盤となる9月25日のフィラデルフィア・フィリーズ戦の来場者にギブアウェイとしてAR機能を搭載したプロモーションカードを配布した。

 このカードをMLB.comの公式アプリ『Ballpark』内のチーム別ページにあるARスキャナーをできるコーナーを使うことで、動画を視聴することができる。今回のカードは、メッツが今シーズンにチーム年間最多ホームラン記録を更新したことを記念し、ホームランを放った場面を集めた内容となっている。

 また、このカードの大きな特徴は、カードを使って新しいエピソードを配信することもできる点だ。これによって、球場外における継続的なアプローチが可能となるところは、他のギブアウェイにはないと大きな利点だ。

 通常のギブアウェイグッズといえば、よっぽどのファンでないと保管したりしないものであり、グッズとファンの接触時間は決して多くない。ただ、新規エピソードを追加できることで、手元に置いておく人の確率も高くなってくる。そうなれば、スポンサー、ファンと両方にとってより満足度の高いギブアウェイグッズを提供できることにもつながっていくだろう。

 また、この企画はチームだけでなく、リーグ機構にとっても、専用アプリのダウンロード数アップへの大きな助けとなりえる。実際、この試みはコカ・コーラ社がメッツ、そしてMLB機構とタイアップしたことで実現されたものだが、同社のスポーツ&エンターテイメント部門の担当者は、このようなAR機能を用いた企画を行うことで『Ballpark』アプリのダウンロードが66%増加したと語っている。

 ちなみに追加エピソードは共に元メッツの人気選手で共にホームゲームで解説を務めているロン・ダーリング、キース・ヘルナンデスが登場するコメディタッチで数分間のショートフィルムである「The Amazin’ Life with Ron Darling and Keith Hernandez」presented by Coca-Colaの新しいもの。このシリーズで必ずコカ・コーラが登場する構成となっていることで、スポンサーメリットが生まれている。

 『Ballpark』アプリをより多くの人がダウンロードすることで、MLB、そして各チームはよりAR機能を使ったファンサービスを打ち出しやすくなる。そうなると、スポンサー企業にとっても同機能を使ってファンに対して今までにない新鮮味のあるプロモーションがよりやりやすくなってくる。