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スナップル、MLBとパートナーシップ契約

写真:ロイター/アフロ


・飲料ブランドのスナップルがMLBの公式ティー&ジュースドリンクに。(2年契約)
・野球をテーマにした商品を発売。また、公式ECパートナーのファナティックス社と共同で限定商品を制作予定。
・MLBのその他の飲料パートナーは、アルコール飲料:バドワイザー、ソフトドリンク(清涼飲料水&炭酸飲料):コカコーラ、スポーツ&エナジードリング:ゲタレード。


 飲料ブランドのスナップルが、MLBの公式ティー&ジュースドリンクとなることが発表された。契約は2年間で、この間のオールスター、ポストシーズン、ワールドシリーズといった主要イベントにおいてのスポンサーアクティベーションの権利も獲得している。

 また、今回のスポンサー契約には野球をテーマにした商品の発売も含まれている。例えばスナップルには蓋の裏側に”スナップル・ファクト“という豆知識を掲載しているが、野球に関する情報が数十個に渡って追加される予定だ。他にもリーグの公式イーコマースパートナーであるファナティック社と共同での限定商品を制作することになっている。

 そして、スナップルはMLBのリーグロゴ、各チームの球団ロゴを使用する権利も取得している。これらを使ったスポーツファンへの訴求効果のラベルの作成などに加え、デジタル媒体、テレビ、看板などのオフライン媒体などで様々なプロモーションも行うことになる。

 ちなみにMLBではスナップル以外にも飲料系で複数のブランドがスポンサーとなっている。アルコール飲料ではバドワイザー、そしてノンアルコールでもスナップルのティー&ジュースとは別カテゴリーとしてソフトドリンク(清涼飲料水&炭酸飲料)でコカコーラ、スポーツ&エナジードリングでゲタレードと細分化している。

 このように飲料でもいくつかのカテゴリーとすることで、リーグ側にとってはより多くの収入を得ることができるのが一番のメリットとなる。ただ、それを可能とするのも、同じ業種であってもそれぞれの企業にしっかりスポンサーメリットを提供しているからであり、的確なカテゴリー分けができていることの証明と言える。

 スナップルにとっては、MLBという国民的人気スポーツリーグのロゴを使えることは顧客の関心を集める1つの大きなきっかけになる。また、各チームのロゴを使えることで、全米各地にあわせてプロモーションを行えることも大きな利点といえるだろう。同じ飲料でもコカコーラ、ゲタレードとどんな違ったアクティベーションを行うのか非常に興味深い。

ライター:鈴木栄一

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