・空港での優先搭乗サービスの申込みがNFLホームゲーム会場で可能に
・多数の人が集まり混雑するNFL会場でのプロモーションは混雑した空港でのサービス利用を想起
・面談が必要な申し込みを会場で受け付けることで有料サービスへの登録を簡便に
セキュリティ会社のIdentoGo by IDEMIA社が、NFLニューヨーク・ジェッツやサンフランシスコ・49ersとパートナーシップ契約を締結。これにより両チームのホームゲームで、飛行機の国際便を使用する際に必須となるアメリカ運輸局TSAチェックの優先サービス「TSAプレチェック」の申し込みが可能になった。
TSAプレチェックとは事前に申請をして指定の条件をクリアすることで、空港でのチェックインの際、専用のレーンで荷物検査などをすることなくスムーズに出国審査を済ますことができるものだ。
スポーツ観戦の場合、試合直前になっての移動だと車、公共機関とともに渋滞などで余計な時間がかかるケースは多い。よって混雑をさけるため早めに会場に入るファンも少なくないだろう。例えば初めてや数回の観戦であれば、試合開始までは、スタジアムの周りを散策したり、グッズを買うためのちょうどよい時間となる。しかし、何度も観戦に訪れているリピーターの場合、そういったことはなく、試合開始まで手持ち無沙汰になってしまう。そういった開始までの隙間時間を埋めるのに、確実に便利なサービスがあるのは観客にとって非常にありがたい。
また、空港での混雑は、それこそ大きな社会課題の1つ。それを解決するために有効なこのサービスの認知拡大として、一度に数万人以上が集まるプロスポーツの試合はうってつけの舞台。特に日本のように鉄道が発展しておらず、多くの人が詰め掛けるターミナル駅のような存在がないアメリカ社会において、プロスポーツが行われるスタジアムは、大人数にPR効果が見込める数少ない場所となる。
また、チーム側としても日常生活でわざわざ時間を割くのは面倒だけど、隙間時間があればやりたいことを提供できるのは、観客に対するホスピタリティー向上の1つとなり、様々な人がハッピーになれる試みだ。