・ブランド名の頭文字を取って、リーグ名が「Gリーグ」に
・Gatoradeは選手のパファーマンス向上を行うプログラムを提供
・各プログラムの様々なデータを、自社製品の研究開発に活用


 スポーツ飲料のGatoradeが、NBA傘下の育成(Development)リーグとスポンサーシップ契約を締結。これにより、これまでNBA「Dリーグ」と呼ばれていたのが、今シーズンからGatoradeの頭文字をとってNBA「Gリーグ」と名称が変わっている。また、試合で使われるボール、チームジャージー、コートの看板、HPなどリーグの展開する様々なデジタル媒体にゲタレードのロゴが掲出されることになる。

 このニュースだけを見ると、Gatoradeにとって今回の契約は、リーグのタイトルスポンサーになることによる同社のブランドイメージ向上が主目的のように見えないこともない。だが、Gatoradeといえば、アメリカスポーツ界においては確固たるイメージを確立している。例えば大一番を制したチームが勝利を祝うパフォーマンスとして、大きなタンクに入ったGatoradeの飲料をコーチにかける通称『Gatoradeシャワー』が定番となっていることなどからも明らかだ。

 そして、今回Gatoradeが育成リーグの大スポンサーになった理由として考えられるのが、リーグでプレーする選手たちのデータを、Gatoradeの商品開発などを行っているゲタレード・スポーツサイエンス、インスティチュート(GSSI)での研究に活用できることだ。

 GSSIは、選手のパフォーマンス向上のためのトレーニング、疲労回復による効果的な栄養補給についてなどのリサーチ、研究などを行っている期間だ。同機関の研究員たちが、Gリーグの協力を受けて選手たちに最新のテクノロジーを活用したトレーニングメニュー、栄養摂取などを試してもらう。そしてこのサンプルデータを、GSSIが受け取ることで研究の貴重な材料とすることができる。

 NBAという超一流プレーヤーではないものの、Gリーグでプレーする選手たちも超人的な身体能力を持っている者が少なくない。そういったハイレベルな選手たちに、自分たちの最新の理論を試せてもらえるのはこれ以上ないデータとなるだろう。

 一方、Gリーグ側の視点から考えていると大半はNBAの提携チームとなっているように、NBAとのコネクションはとても強い。Gリーグの選手たちが行ってみて、良い効果が出たら、その情報をすぐに掲載先であるNBAチームに伝えスター選手たちが取り入れることでチーム力の向上につながる。

 Gatoradeは開発力、Gリーグは競技力を高めることを期待できる。ブランドイメージ向上以外にも、両者に大きなメリットのある理想的なパートナーシップとなっている。