・大手ファーストフード企業のインド店舗と北米プロバスケットボールリーグのパートナーシップ
・企業としては長期的な客を獲得することが狙いで、”子供”をメインターゲットに設定し、子供のための施策を展開。(子供の日に契約発表)
・店舗でファミリーセットを注文すると、子供がオリジナルバスケットボールがもらえる。また、店内にバスケを体験できるNBAゾーンを設置。(子供の運動不足という社会課題解決、来店誘因、販売増加に繋げる。)


子供の日にNBAとパートナーシップ契約を発表

北米プロバスケットボールリーグNBAは、インドにおけるマーケティングパートナーにマクドナルドが就任したことを、インドの子供の日である11月14日に発表した。この契約により、マクドナルドはNBAのインド市場の開拓をサポートしていく。

ムンバイの店舗で開催された記念イベントでは、元NBA選手のティム・ハーダウェイが参加し、#SwitchOffAndPlay というキャンペーンを展開することも併せて発表している。これは『ゲーム機のスイッチを切り、バスケットボールをしよう』という意味が込められており、マクドナルドインドの公式SNSなどでプロモーションビデオが配信されている。

また、同国の30以上の店舗で、NBAロゴが刺繍されたバスケットボールがもらえるファミリーセットが販売される。そして店舗内にバスケットコートやインタラクティブな体験ができる『NBAゾーン』も設置され、子供たちがバスケットボールをプレーできる環境を整えていく。

NBAの次世代ファン=マクドナルドの将来的な顧客

NBAがインド展開に力を入れる理由は、世界的なファンベースの拡大だろう。人口は世界第2位の約13億人で、さらに年々増え続けていることから非常に魅力的なマーケットだ。しかし、国民的スポーツであるクリケットが絶大な人気を誇っており、バスケットボールはまだまだ発展途上にある。

そのため、家族連れでの利用が多いマクドナルドとパートナーシップを組み、子供やその親へのアプローチを図ることで、新たなファンの獲得に繋げることができる。今回の施策はいずれも子供をターゲットにしたものであり、幼い頃からバスケットボールができる環境を整えていくことで将来的なNBAファンになってもらうことも狙いだろう。

マクドナルドにとっては、NBAによるバスケットボールの普及活動をサポートすることでのブランドイメージ向上や、ファミリーセット販売による売上増加。バスケットコートやNBAゾーンによる来店客の増加を見込むことができる。最終的には、子供たちに長期的な顧客になってもらうことを期待していると考えられる。

そして、マクドナルドが多くの店舗を展開していることも、NBAにとってはより多くの人々へのアプローチを図る上で重要な要素だ。そうした意味で、今回のマクドナルドとNBAの取り組みは『市場開拓』の好事例だ。さらに2019年には、インド史上初となるNBAのプレシーズンマッチがムンバイで開催される中、今後もこの両者はどんな試みを仕掛けていくのか注目だ。