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MLBとマスターカード、ワールドシリーズで癌研究機関のキャンペーンを今年も実施

写真:AP/アフロ


・リーグと企業と慈善団体が社会課題解決のために手を組む
・最も注目の集まる試合(ワールドシリーズ)で活動を発表(その様子がメディアを通じて広く世の中に出る)
・多くの人がその活動に参加し、寄付が集まる(団体、企業双方にメリット)


ワールドシリーズ(WS)と言えばアメリカ国内のみならず世界が注目するビッグイベント。その大舞台を利用し、MLBは慈善団体のSU2Cとリーグスポンサーのマスターカードと共にあるキャンペーンを今年も展開した。

SU2Cとはスタンド・アップ・トゥ・キャンサーの略で、癌で苦しんでいる人達に革新的な治療を届けようと、癌治療の研究に資金を提供している慈善団体である。MLBはSU2Cが創設された2008年当初より、その活動へ人々の関心と資金を集める協力をしている。これまでのMLBの貢献額はおよそ4,300万ドルと言われ、MLBとMLBの所属球団の重要な社会貢献活動となっている。

MLBの社会貢献活動をマスターカードが全面協力

マスターカードはその活動のメジャーサポーターとしてMLBとSU2Cの支援を行っている。2011年からMLBはWSの際に“SU2C Placard Moment” という時間を設けている。それは試合の5回の終わりに、ファン、選手、コーチなど、球場にいる全ての人がプラカードに身近で癌と戦う人の名前を書き、その人々に敬意を示す時間で、今年はLAドジャーズとヒューストンアストロズの第4戦となる10月28日にアストロズのホームであるミニッツ・メイド・パーク(約4万人収容)で行われた。マスターカードは試合前に寄附金の贈呈を行い、その様子はアメリカ4大ネットワークの一つ、FOXで放映された。


マスターカードによる支援内容は、10ドル以上の外食の際にマスターカードで支払いをするとその一部がSU2Cの寄付に回る、と言う物で、毎年400万ドルが集められ、WSの試合前にSU2Cへ小切手が渡される。そして今年は追加の10万ドルの寄付が試合後にも同社よりなされた。贈呈式の際には、「この活動の為にマスターカードを使って食事をしてくれた方々に感謝します」というアナウンスが流れ、5回終わりで使用されるプラカードには、MLB・SU2C・マスターカードのロゴが表記されている。

また、マスターカードは2019年ラグビーワールドカップ日本大会のワールドワイド・パートナーにもなっている。FIFAワールドカップやオリンピックの公式スポンサーはVISAが押さえており、マスターカードとしては一つでも世界的スポーツイベントのスポンサー枠を獲得したいところであろう。

世界が注目しているイベントでのプロモーションは人々への認知度を上げるには最適な場であり、このキャンペーンがアメリカ国内外で取り上げられれば、その支援者たるマスターカードへの支持も高まるはずだ。「外食した際にはマスターカードで支払おう」と。癌患者の為に何かしたいと願うMLBのファンも手軽にキャンペーンに参加できるとあって、この取り組みはスポンサー、チーム、リーグ、ファン、全ての関係者にとって有効な例と言えよう。

ライター:西牟田京子

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