・食品会社とチームのパートナーシップ。
・施設でのマシンの提供、選手を起用した映像制作、チームの公式カフェの改修など、様々なアクティベーションを展開。
・BtoC視点では、戦略重点エリアであるアジアを攻める上で、既にアジアで多くの顧客を抱えるマンUを使ってアプローチする。
・BtoB視点では、ホスピタリティエリアにコーヒーマシンを設置することで他パートナー及びその周辺企業に対する導入事例の紹介となる。


 マンチェスター・ユナイテッドが、ドイツのコーヒー機器メーカー「メリタ(Melitta)」との複数年パートナーシップ契約を発表した。メリタはクラブ初となる「公式コーヒーパートナー」に就任する。

 これによりホームスタジアムであるオールド・トラフォードのボックスシート、ホスピタリティエリアには計200もの全自動コーヒーマシンが設置される。オールド・トラフォードでは毎シーズン6,000キロのコーヒーが消費されており、今回のパートナーシップを通してメリタは自社製品の品質の良さを大勢の人々にアピールする機会を得ることになる。トレーニング場やマンチェスター・ユナイテッドのオフィスでも導入されることになっており、選手やクラブの従業員も高品質のコーヒーを楽しむことができるようだ。

 また、メリタはレッドカフェと呼ばれるチームの公式カフェテリアの改修も手がけた。シーズン後半には、マンチェスター・ユナイテッドのファーストチームの選手、クラブアンバサダーやレジェンドも参加するイベントが開催される予定で、選ばれたラッキーなファンだけが参加できるようだ。

 コーヒーマシンが導入されるだけでなく、マンチェスター・ユナイテッドのロゴが記載されたコーヒーマシンも発売されることになっており、マンチェスター・ユナイテッドのファンのコーヒー愛好家にとって魅力的な企画が今後も行われていく予定だ。

パートナーシップを結ぶメリタのメリット

 マンチェスター・ユナイテッドとのパートナーシップによって、メリタにはビジネス面で多くのメリットがもたらされるだろう。

 レッドカフェの改修やスタジアムへのコーヒーマシンの導入などは、ファンにとっても魅力的な取り組みであるため、企業のイメージアップにも繋がる。そしてマンチェスター・ユナイテッドは世界的に最も有名なチームの一つであるため、メリタという企業の認知向上も期待できる。

 特に今回のパートナーシップで期待されるのはアジアにおける企業の認知向上だ。メリタは、2016年のアニュアルレポートでアジアを最もポテンシャルのある重要なマーケットであると位置付けている。アジアでの人気が非常に高いマンチェスター・ユナイテッドとのパートナーシップを通して、未開拓の潜在層にアプローチを図ることが可能となる。

 また、今回のパートナーシップはメリタの消費者向け(BtoC)ビジネスだけでなく、対企業(BtoB)ビジネスにもメリットをもたらすだろう。

 メリタはスタジアムのホスピタリティエリアやオフィスにコーヒーマシンを導入している。これにより、店舗やオフィスへの導入やホスピタリティとしてコーヒーマシンの導入を考えている企業に、実際の導入事例として紹介できる。世界的なフットボールクラブへの導入ということで、商談の際にアイスブレークとしても活用でき、よりクライアントに興味を抱かせる起爆剤としての効果も期待できる。

 メリタは今後もマンチェスター・ユナイテッドと多くの取り組みを行なっていくとしている。ブランド認知を高めるだけでなく自社のセールスに繋がるような効果的なアクティベーションが求められる。コーヒー機器メーカーとフットボールクラブという稀に見るパートナーシップであるが今後も注目していくべきであろう。