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アンダーアーマー、カリーの新作シューズでドローンを使ったプロモーション実施

写真:AP/アフロ


・アンダーアーマーのステファン・カリーモデルの新作シューズのプロモーションにドローンを使用したサプライズ企画を実施。
・選手への人気と、その所属チームのホームタウンを上手く活用したサプライズ企画によって話題を獲得。


 ドローンといえば年々、性能の向上などもあって徐々にではあるが、一般に浸透し始めている。そしてアンダーアーマーは昨年、NBAのスーパースターであるステファン・カリーの名前を冠した新作シューズ『カリー4』のプロモーションでドローンを使った企画を実施した。

 これはカリーの所属チームであるゴールデンステイト・ウォリアーズのホームタウンであるサンフランシスコ、オークランドといったベイエリアに、サイン入りのカリー4が計30足ドローンで運ばれるもの。このお宝シューズを欲しい人は、まず同社のバスケットボール部門のInstagramページにアクセス。そこから地図のページに行ってドローンがシューズを運ぶ位置を探すというものだ。

 

 この企画が話題となったのは、カリーのサイン入りシューズがかなりのプレミア感を持ったものであることが大前提としてある。ただ、何らかのキャンペーンを行い、その賞品としてサイン入りシューズがあるというよくあるものだったら、ここまで注目を集めることはなかっただろう。

 ドローンという最新とは言えないまでも新しい機器を使い、そしてファンとベイエリアという地域をうまく巻き込んだ参加型イベントとして成立していたこその多くの人々、メディアが取り上げたのではないだろうか。

 ただ、企画の詳細を発表していなかったこともあり、寒空の中で長時間待っていたが手に入れることができなかった人々の憤りの投稿も出ている。しかし、こういった投稿はアンダーアーマー側にとっても想定内のこと。例えばtwitterでこの企画に対し批判的なコメントをしたユーザーに対し、公式アカウントによる企画の参加への感謝と酷い思いをさせてしまったことへの謝罪にダイレクトメッセージを送って欲しいというリプライをする顧客対応を実施している。そういったきめ細かやなところも評価すべきポイントではあるかもしれない。

 日本では法律の関係などによって、今回のようにドローンを広範囲にわたって使用する試みは現状では難しいだろう。ただ、新しい商品が出た時、都心のイベントスペースに人を集めてやるのではなく、ある程度の広範囲に人が集まるようなイベントにすることはより話題になりやすいのではないだろうか。

ライター:鈴木栄一

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