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英サッカーのクリスタルパレス、ギャンブル依存防止キャンペーンを実施

写真:ロイター/アフロ

・プロサッカーチームとギャンブル依存の危険性を啓蒙する慈善団体とのパートナーシップ。
・一方で、チームはオンラインギャンブル会社からのスポンサードを受けているが、そのスポンサー企業も今回の提携を歓迎。
・三者が一体となって、人々に責任を持ってギャンブルを楽しんでもらうという啓蒙活動を展開していく。


イングランド・プレミアリーグに所属するクリスタル・パレスが、ギャンブル依存の危険性を啓蒙している英国の慈善団体「Gamble Aware」と提携することを発表している。

このパートナーシップにより、クリスタル・パレスとGamble Awareはコラボして様々な啓蒙キャンペーンを行なっていく。また、クリスタル・パレスのホームスタジアムであるセルハースト・パークに訪れるファンや、テレビの視聴者に向けても啓蒙メッセージが発信される。このキャンペーンは選手やファンを対象としてたもので、シーズンのラスト3試合で行われる。

そして特筆すべきは、クリスタル・パレスはプレミアリーグの中でギャンブル関連会社とスポンサーシップを締結している9つのクラブのうちの1つであり、その中でGamble Awareと提携を組んだ最初のクラブである点だ。クリスタル・パレスはManBexというオンラインギャンブル会社とクラブ史上最高額の胸スポンサー契約を結んでいる。

一見すると胸スポンサーであるManBexとは反する提携のように思えるが、ギャンブル依存の危険性を啓蒙していくことは、クリスタル・パレス、Gamble Aware、ManBex、三者のイメージアップが期待できる。

ManBexのディレクターであるJon Collinsも「ManBexは人々が責任のあるギャンブルができるように支援してきました。そのため、Gamble Awareの参画を歓迎します。」と述べており、ManBexとしてもクラブとGamble Awareと協力して、健全なギャンブルを人々にしてもらうために努めていこうとする姿勢が見て取れる。

このように今回のパートナーシップは、クリスタル・パレス、Gamble Aware、ManBexの三者が協力して啓蒙活動を行うことで、ギャンブルの危険性を啓蒙し人々に責任持って楽しんでもらうことを伝えるとともに、三者のイメージアップが図れる取り組みであると言える。

ギャンブル関連会社とサッカー

プレミアリーグのクラブのうち約半数の9つのクラブがギャンブル関連会社とスポンサー契約を結んでいることからも、近年のサッカー界において、その関わりは密接に強まっていることがわかる。クラブとしては貴重なスポンサーシップセールスの拡大に繋がり、ギャンブル関連会社はクラブと提携することで会社の認知度高め利用者の増加を見込むことができるからだ。

その一方でギャンブルという特性上、依存症に苦しむ人がいることもまた事実だ。それは選手側にも言え、イングランド人サッカー選手ジョーイ・バートンなどはサッカー賭博で出場停止と罰金の罰を課せられたこともり、一般の人々に関することだけではない

そのためサッカークラブやギャンブル会社からその危険性を謳う啓蒙活動を行うことは非常に重要な取り組みであり、社会に向けて発信していることからCSR的な要素も含まれる事例と言える。選手やファンがより責任を持って安全にギャンブルを楽しんでもらえるために、今後どのような取り組みを行なっていくのか注目したい。

 

ライター:鈴木栄一

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