・プロスポーツチームとコンビニチェーンの”コーヒー”をフックにしたパートナーシップ。
・長時間ドライブが珍しくないアメリカでは、ガソリンで給油し、コンビニでコーヒーを購入するのは一つの消費パターン。
・同社が保有するコーヒーブランドがチームの公式コーヒーとして、ホームゲームで提供される。
NFLグリーン・パッカーズが、コンビニチェーンのKwik Tripとパートナーシップ契約を延長した。Kwik Tripはパッカーズの地元ウィスコンシン州にミネソタ州やアイオワ州でフランチャイズ展開しているコンビニチェーンで、地元企業となる。
今回の契約により、パッカーズの本拠地ランボー・フィールドのゲートの1つに、同社の名前がつけられ大きな看板が掲出される。また、今季がチーム創設100周年となることを記念し、地元ウィスコンシン州の各都市を回る展示ツアーのスポンサーも務めている。
そんな中でも注目したいのは、Kwik Tripがコンビニでありながら、ホームゲームにおいて同社のコーヒー、ホットチョコレートを提供する権利を得たことだ。そして同社のコービーブランドであるCafé Karubaが、パッカーズとランボー・フィールドの公式コーヒーとなっている。
#Packers & @KwikTrip expand & enhance their partnership
?: https://t.co/NcMXWPICmQ pic.twitter.com/Dy4Jc73cnc
— Green Bay Packers (@packers) 2018年5月15日
コンビニといえば当然のように様々な商品を揃えているが、その中でもコーヒーという1つの商品に注力しているのは興味深い。ただ、アメリカのコンビニといえば、日本と違ってガソリンスタンドに併設されているケースが多い。そして、数時間のドライブも決して珍しくない車社会のアメリカにおいて、ガソリンスタンドで給油し、眠気覚ましなどにコーヒーといったドリンク類を買うというのは1つの大きな消費パターン。そういう観点から見ると、コーヒーに絞ったスポンサーシップは効果的な手法と言える。
コンビニに限らず、食品メーカーは様々な商品を販売している。その中で会社名ではなく、特定の商品を大々的にPRすることでより直接的な売り上げ促進につながる。そして、結果的に会社全体のブランドイメージ向上につながることも期待できることを示す今回の事例ではないだろうか。