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FCバイエルンとAppleMusicがパートナーシップ契約を延長

https://twitter.com/FCBayernEN/status/1018847375320846336


・欧州の人気プロサッカーチームと、音楽配信サイト+その子会社のヘッドフォン会社のパートナーシップ
・音楽配信サイトでは選手のお気に入りのプレーリストを公開
・ヘッドフォン会社の方は欧州、および、グローバルでのブランディングが目的


FCバイエルンのプレーリストが、Apple Musicに登場

ドイツの名門サッカークラブであるFCバイエルンが、昨年から続いているApple Musicとのパートナーシップの契約延長を発表。期間は2019年6月30日までとなっている。

これにより、バイエルンのHP、そしてApple Music内のバイエルンのページに様々なプレーリストが公開されている。ハビエル・マルティネス、ダビト・アラバと選手たちのお気に入り曲で構成されたもの。他にも“ロッカールーム”、“ワークアウト”といったテーマによって選曲されたリストを視聴することができる。

プロスポーツの試合会場に行けば、様々な場所や状況においてBGMが流れている。また、アスリートが試合前までに精神を集中させたり、気持ちを高めるため音楽を聞いている姿をよく見るなど元々、スポーツと音楽は非常に親和性が高い関係にある。それだけに特にバイエルンのファンにとっては選手たちがどんな音楽を聞いているのか、そして、試合前のロッカールームではどんな音楽が流れているのかなどは、とても興味深い内容あり、Apple Musicを利用して聞いてみたいと思わせるものだ。

チーム側にとっては、ファンの喜ぶコンテンツの提供を1つ多く増やすことは、サービスの一環としてとても重要であり、このような試みをどんどん展開して行きたいところ。このリストによって自分たちの使う音楽がファンに浸透していくことができれば、それはファンとチームの一体感の醸成にも寄与するものだ。

Apple子会社のヘッドフォンBeats by Dreともパートナーシップ

一方、Apple側にとっても、音楽の定額聞き放題となるサブスクリプションサービスでの激しい顧客獲得において、バイエルンのような世界規模でファンを要するチームとのコラボレーションは他サービスとの差別化、ライトユーザー向けへの大きなPRとなるだろう。

また、バイエルンはAppleの子会社である人気ヘッドフォン、Beats by Dreとのパートナーシップ契約も延長している。言うまでもなくヘッドフォンと音楽は密接に関係しており、Appleとしては、大衆のアイコンとなっているトップアスリートを使うことで、より包括的にブランドイメージを高めることを狙っているだろう。

Beats by DreはAppleが買収する前、かつてNBAのスター選手レブロン・ジェームスが広告塔となり彼が監修した商品を出していた。そういった取り組みもあってか、多くのプロ選手が使用しアメリカスポーツ界においてはスポーツ選手お気に入りヘッドフォンの地位を確立している。バイエルンなどとのコラボなどを通して、欧州や世界中でも同様のブランドイメージを定着させようという意図も伺える。今度、Apple Musicがこの流れをどこまで加速させていくのか注目していきたい。

ライター:鈴木栄一

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