・北欧の航空会社と北米プロスポーツリーグとのパートナーシップ(ロンドンでの試合の冠スポンサー)
・基本は欧州拠点のLCCではあるが、就航している全米主要都市への路線のマーケティングが目的(海外事業戦略の一環としてのスポーツ活用)
・アメリカで行われる公式戦の航空券付き観戦チケットをプレゼントする企画を実施


北欧拠点のノルウェー航空がNBAロンドンゲームの冠スポンサーに

北米プロバスケットボールリーグNBAとノルウェー航空がNBAロンドンゲーム2019の冠スポンサーとなることが10月中旬に発表された。これはロンドンのO2アリーナで来年1月17日に開催されるワシントン・ウィザーズ対ニューヨーク・ニックスのNBA公式戦だ。

今回のパートナーシップ契約でイベントロゴはもとより、コートやアリーナ内の看板などに同社のブランドロゴが表示される。また、元NBAのスター選手を招いて試合前に行われるイベントの場など、試合プロモーションを兼ねた様々な催しで同社のロゴが前面に表示されることになる。

また、ロンドンゲームに抽選でファンを招待するほか、同社の就航する米国の各都市で開催されるNBA2018-19シーズン公式戦の観戦ツアーが当たるプレゼント企画を実施する。現在、同社は全米主要12都市に就航しており、これにはNBAのチームがフランチャイズとするボストン、シカゴ、デンバー、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、オーランド、そしてサンフランシスコが含まれる。

親和性の高いパートナーシップ

このスポンサーシップを通してノルウェー航空が北欧を中心路線としながらも、米国主要都市へも就航している格安長距離航空会社として、大西洋の反対側にあたる米国で存在感を拡大する狙いがあることは想像に難くない。過去には欧州に就航している中東系のエミレーツ航空がサッカー欧州主要リーグの有力クラブであるレアル・マドリード、アーセナル、ACミラン、そしてパリ・サンジェルマンなどのユニフォーム胸スポンサー契約や、アーセナルのホームスタジアムの命名権を得ることで、世界的な知名度拡大に成功した例もある。プロスポーツと航空会社のパートナーシップの親和性の高さは実証済みであるだけに、大きな効果を期待しているところであろう。

また、単に冠スポンサーとして露出度を高めることでブランドイメージをPRするだけに留まらず、米国内の各就航路線とNBA観戦をワンセットにするプレゼント企画を提示することでアクティベーションに商品=路線という具体性を持たせている。プロバスケットボールといえば、欧州主要都市に就航するトルコ航空がユーロリーグの冠スポンサーとなることで、認知度向上に成功した事例もある。ただ、今回は公式戦1試合と単発のイベントであり、この一連の取り組みを通して知名度アップにどのような効果を上げるのか注目したい。