・地元の酒造メーカーとプロスポーツチームのパートナーシップ
・チームとコラボした缶ビール2種類(商品タイトルはチームの応援にちなんだ名称)を会場で販売。オンライン、SNSでファンによる人気投票を行い、票が多い方の缶ビールを翌年から一般販売する
・1試合7万人が集まるスタジアムを商品サンプリングの場に活用
・既に、他チームと同様のコラボ企画を行い、800%増産の実績あり


ファン心理をくすぐるネーミングとパッケージ

北米プロフットボールリーグ、NFLワシントン・レッドスキンズが地元ブリュワリーのデビルズ・バックボーン醸造との興味深いコラボ企画を発表した。これはチームの応援ソングの80周年を祝う企画の一環であり、ホームゲームの際に本拠地フェデックスフィールドにて、同ブリュワリーが特別に醸造した缶ビールを限定販売するものだ。

発売されるのは、『ATTRバーガンディエール』と『ATTRゴールデンエール』の二種類となる。それぞれのエールに冠された『ATTR』とは“Ale To The Redskins(レッドスキンズにエールを)”の略であり、これはチーム応援ソング“Hail To The Redskins(レッドスキンズに声援を)”を捩ったもの。パッケージはチームカラーがワインレッドとゴールドであることから、『ATTRバーガンディエール』はワインレッド、『ATTRゴールデンエール』はゴールドを基調の色にしている。スタジアムでの限定販売という特別感に加え、ネーミングとデザインもファンの心をくすぐる商品となっている。


さらにチームの公式サイトとソーシャルメディア上でファンによる投票が行われ、人気を集めた方のビールは来年からスタジアム外でも一般販売される予定だ。

1試合7万人以上が集まるスタジアムでのサンプリング

チームとしては、このコラボ企画による限定ビールの提供によりスタジアムでの観戦経験に付加価値を与え、飲食の充実度も高めることができる利点がある。そして同ブリュワリーは、ファン投票を行うことで大勢のファンのフィードバックを得ることができる。ちなみに昨シーズン、レッドスキンズのホームゲーム平均観客動員数は75,175人であり、これだけの大勢の人が定期的に一度に集まる場所は他にないのは明らかだ。スポーツ会場を非常に優秀なサンプリングの場として活用している事例である。

また、同ブリュワリーは同じく首都ワシントンD.C.を本拠地とするプロ野球MLBのワシントン・ナショナルズともこうしたコラボ企画を実施しており、その際に発売した地ビールのアーンドラン・エール(ERA=野球の防御率を捩ったネーミング)は800%の増産という効果を上げている。今回の企画は、確固たる勝算に裏打ちされた地元プロスポーツチームとのコラボ企画第二弾と言えるだろう。