・ドラッグストアと5地域(英国4地域・アイルランド)の女子サッカー代表チームとパートナーシップ
・データに基づき、女性が自信を持てるようになると、薬局事業、美容品販売事業が伸びるとの仮説のもと、スポーツを活用して女性が自信を持つことを応援する活動を実施
・自社オウンドメディアに自信をテーマにした選手インタビュー記事や、選手の一日を紹介する記事を掲載


女子サッカーへの大々的なパートナーシップ

アメリカに本社を置くウォルグリーンブーツアライアンス社のドラッグストアブランドであるブーツが、イギリス4地域(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)とアイルランドの女子サッカー代表チームとの3年間のパートナーシップ契約を発表している。これら全ての代表チームと、同時に契約を結ぶ企業は史上初めてのことだ。今年の夏には、フランスで女子W杯が開催されるのに加えて、2021年にはイングランドで女子サッカーヨーロッパ選手権が開催されるため、それを見越しての契約となっている。

健康と美容に焦点を当てた自社のオウンドメディアには、各国の女子選手に自信を持ってプレーすることについてのインタビューや、イングランド女子サッカー代表ステフ・ホートン選手の一日の過ごし方を紹介する記事が掲載されている。
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女子サッカーへのサポートを通して市場を作る

同社の2019年第2期(2018年12月から2019年2月)の決算レポートでは、イギリス市場における昨年比の薬局事業の売上は3.5%減少、美容品販売事業では2.6%減少しており、イギリス市場の弱体化がその原因だと述べている。また、人的コストを20%削減していくと発表しており、厳しい状況であることがわかる。

この状況を打破する手段の1つとして、今回の契約で企業のイメージアップとメインターゲットである女性へのアプローチを図ったと考えられる。同社のホームページには女性の自信に関する調査結果がまとめられているが、書籍『The Confidence Code for Girls』によるデータでは近年イギリスの10代女性の自信が30%減少していることを紹介。一方、欧州サッカー連盟の調べによると、若い女性サッカー選手の80%が、プレーしている時に自信が持てると回答している。

自信を持っている選手が多い女子サッカーへの支援を通し、女性が自信を持つことを応援する姿勢を示す。この取り組みに共感した人々を顧客にすることが狙いだろう。同社の女子サッカー代表へのスポンサードは始ったばかりだが、これからどのような効果をもたらしていくのか。ここでポシティブな結果を残すことができれば、それは英国女子サッカー界にとっても自分たちの広告価値の高さをPRできる貴重な機会となる。