・ロードサイクリングの強豪チームとサムスン電子とのパートナーシップ。
・サムスン電子がチームの戦いを紹介する様々な写真や動画コンテンツを提供。
・チームのSNSなどを通じ、ギャラクシーの商品特性を分かりやすく訴求。
ロードサイクリングの強豪チームの1つであるチーム・サンウェブが、サムスン電子と3年間のパートナーシップ契約を締結。これにより、サムスン電子はシーズンを通してチーム・サンウェブの戦いをファンに紹介する様々な写真、動画コンテンツを提供。また、運営チーム、サンウェブ社と共同でオンラインに公開するライブ番組も制作する予定となっている。
ちなみにロードサイクリングのチーム名は、基本的にメインスポンサーの名前がつくものとなっている。よって、上記でも紹介しているようにチーム・サンウェブといっても、サンウェブ社が運営しているものではない。同社はオランダを拠点とするインターネット旅行代理店だ。
チーム・サンウェブの歴史を見ると、過去には日本の自転車、釣り具の部品メーカーであるシマノがメインスポンサーの1つを務めていた時期が2000年代にあり、その時はチーム・スキルシマノといった名前でツール・ド・フランスに出場したこともある(スキルは電動工具メーカーで、2社がタイトルスポンサーになっていたことになる)。昨年のチーム名は、チーム・ジャイアント・アルペシンで、これは自転車メーカーのジャイアント、育毛シャンプメーカーのアルペシンがメインだったからだ。
今回のパートナーシップの詳細までは発表されていないが、サムスンといえば、ギャラクシーのブランドでスマートフォンを展開している。そして今や、スマートフォンで撮った写真や動画をそのまま公式コンテンツとして公開するスポーツチームも珍しくない。チーム側にしてみれば、自分たちのPRであり、ファンのエンゲージメントを高めるためソーシャルメディアなどで積極的にコンテンツを発信していくことの重要性がより高まっているのだ。だからこそ今回のパートナーシップは、オウンドメディアの質を高めるための効果的な施策となり得る。
一方、サムスンにとっては、主に欧州で幅広く人気のあるサイクリングロードレースの強豪チームに自分たちの製品で撮った写真、映像が公開されることは製品のPR、ブランドイメージアップにつながる。今回のパートナーシップが、ユニフォームなどに広告を露出する形だけとどのように違った効果をもたらすのは興味深いところだ。