・プロスポーツチームとフリマアプリのパートナーシップ。(3年契約)
・チームの中心選手とともに地域貢献活動を展開。(中学生向けの企業か育成プログラムというスタートアップならではの取り組みも含む)
・シーズンチケットホルダーやファンサイトユーザーに対してアプリ内で、また、ホームアリーナで独占マーケティング・プロモーション活動を実施。
・アプリをダウンロードしてコードを入力するとチケットをプレゼントするキャンペーンを実施。
・仮想通貨でチケットが購入することも可能となる(NBA初)。


 NBAダラス・マーベリックスが同じくダラスに本社を置く5milesと3年間のパートナーシップ契約を発表している。5milesは無料のマーケットプレイス(フリーマーケット)のアプリ/ウェブサイトで、ユーザーは中古品の売買だけでなく、住宅、職業などを探すことができるサービスも提供している。

 このパートナシップにより、5milesは今シーズンからNBAに導入されたユニフォーム左胸部分のパッチスポンサーになり、同社のロゴが掲載される。 複数の試合でゲームデーアクティベーションを行うことができる権利も含まれている。

 また、マーベリックスの中心選手であるハリソン・バーンズが5milesのブランドアンバサダーに就任する。5milesはバーンズとともに、青少年への教育関連、地方警察の支援など、地域社会の取り組みを支援していく。マーベリックスと同社が共同で行う地域貢献活動の中には、中学生向けの起業家育成プログラムへの協力も含まれている。マーベリックスが2017年に開発したこのプログラムは、5milesと協力して今後3年間に渡って、チームの地元であるテキサス州北部の最大30の学校で開催されるように拡張していく予定だ。

 さらに、シーズンチケットホルダーとMavs Fans For Life (MFFL) というマーベリックスに関する情報を発信するサイトのユーザーに向けて、アプリ内での独占プロモーション、およびマーベリックスの本拠地であるアメリカンエアラインズセンター全体でのゲーム内マーケティング活動やプロモーションのための看板も設置される。

 そして注目すべきは、5milesによってマーベリックスのファンが仮想通貨でチケットやシーズンチケットを購入できるようになることだ。マーベリックスは、このパートナーシップにより2018-19シーズンのチケットや商品を仮想通貨で購入できるNBAで最初のチームの1つとなる。フィンテックが非常に発展しているアメリカならではの革新的な取り組みだ。

 また、T-shirts Tuesday と呼ばれる火曜日のナイトホームゲームで、マーベリックスのファンに特製Tシャツを無料配布する企画のスポンサーにも就任する。現在は、5milesのアプリをダウンロードしてコードを入力するとマブスのチケットなどがプレゼントされるキャンペーンも実施しており、様々な取り組みをマーベリックスとともに行なっている。

地域とより強固な関係性を築くパートナーシップ

 マーベリックスと5milesのパートナーシップは、共にゆかりのあるダラス地域の人々との関係性をより強固にする戦略的なものだ。

 もともと5milesは、ダラス地域に特化したフリーマーケットや住宅、職業検索といったサービスを提供しているが、マーベリックスとのパートナーシップによって活動領域を大きく広げることが期待される。バーンズとともに行う地域社会への貢献活動や、中学生向け起業家育成プログラムなどがそれだ。5milesは2015年に設立されたアメリカで最も勢いのあるベンチャー企業の一つであり、そうした意味でもこのプログラムに参加した学生は学べることが多くあるだろう。

 こうした地域と結びつく取り組みは、ダラス地域の人々の関心を集めるとともに、非常に好感の持てる取り組みのため、マーベリックスとしてはファンとのエンゲージメントを高めることができ、5milesとしても企業のイメージアップに繋がる。

 5milesの創業者兼CEOであるルーカス・ルーは、「マーベリックスは、無料かつ簡単で便利な我々のアプリを通じて彼らのファンと私たちを結びつける優れた方法を提供してくれます。それにより、ダラスにおける5milesブランドの認知度と市場シェアを強化できる。」と語っている。マーベリックスとファン の関係性をより強固にし、自社の認知度向上とシェア拡大がこのパートナーシップの狙いであることが見て取れる。

 地域と結びつく様々な取り組みはもちろん、起業家育成プログラムや仮想通貨の導入など非常に革新的な取り組みが多い。今後も注目していくべきパートナーシップといえるだろう。