・フリマアプリ企業とプロスポーツチームのパートナーシップ
・開幕戦に合わせてアリーナでイベントを開催。無料チケットが抽選で当たるお土産バッグも配布し、オンラインサービス企業がオフラインにてユーザーとエンゲージメントを強める機会として活用
・アプリ上でサービスを展開している企業もイベントに参加(クライアントホスピタリティの機会)
・チームのチャリティ団体も参加(地域密着をアピールする機会)
5miles、胸パッチスポンサーを務めるNBAマーベリックスとイベント実施
北米プロバスケットボールNBAのダラス・マーベリックスで、ユニフォームの胸パッチスポンサーを務めるフリマアプリの5miles社が、シーズン開幕戦に合わせて地元のビジネスを宣伝するリアルイベントを開催した。これはマーベリックスのホームであるアメリカンエアラインズ・センターのメインエントランス前の広場ビクトリー・プラザで行われた。
5milesは、中古品の売買だけでなく、住宅、職業なども探すことができるアプリ。2018年3月にマーベリックスとパートナーシップ契約を結んでいる。これまで仮想通貨でチケットを購入できる仕組みの導入、中心選手と共同で地元中学生向け起業家育成プログラムの実施など革新的な取り組みも行なっている。
このリアルイベントには、普段アプリ上でサービス展開しているアート、フード、ミュージック、ペットなどに関連する約30の小規模ビジネスの企業、チャリティー団体が参加した。マーベリックスのチャリティー団体「Mavs Foundation」などもイベントに参加している。参加した団体は特設サイトで確認することができる。
このイベントの来場者には、マーベリックスの試合の無料チケットや、ハーフタイムに選手と対面できるチケットが抽選で当たるくじ入りのお土産バッグも配布されている。
Have you visited Victory Park yet?! Only 30 minutes left of @5milesapp LIVE! pic.twitter.com/VASM2WnUee
— Dallas Mavericks (@dallasmavs) 2018年9月29日
地元の人々との繋がりを強固に
このリアルイベントは、アプリがベースとなっている自社サービスをオフラインで体験してもらえる機会を設けることで、マーベリックスのファン、ダラスの人々への認知向上を狙ったものだと考えられる。多くの注目が集まる開幕戦に合わせたタイミングでの実施と、できるだけ多くの人々にアプローチを図ろうとしていることが分かる。
イベント参加企業にとっては、こうした多くの人々の注目が集まる場でプロモーションが行えることはありがたい取り組みだ。また、オンラインでサービス展開を考えている別の団体などが、5milesへの参加を検討する機会にもなる。そうした意味で、サービスを利用している既存顧客との関係性構築と継続利用率の上昇、新規顧客開拓といった効果も期待できる。
マーベリックスの立場からしても、地元ダラスの小規模ビジネスやチャリティー団体を告知できる機会を設けることで、地元密着をアピールできる。そして、自分たちの非営利団体「Mavs Foundation」のPRにもなっており、CSR(企業の社会的責任)にも取り組むチームというイメージも訴求できる。
5milesは、現在アメリカ国内で1,500万人、ダラスが位置するテキサス州の北部だけで100万人以上のユーザーがいる。マーベリックスとのパートナーシップや今回のリアルイベントも、サービス展開が好調な地域をさらに発展させていく狙いがあると考えられ、戦略的にアクティベーションを行なっている。今後の5milesとマーベリックスの動きにも注目していきたい。