・ボイラーメーカーとプロスポーツチームのパートナーシップ契約。
・胸スポンサーとしてのお付き合いをする中で、企業の製品をモチーフにしたマスコットを制作。SNS等を通して、ファンからの親近感を高める。
・高い人気を受けて、マスコットのグッズ制作・販売なども実施。


胸スポンサーとなった企業の製品がチームマスコットに

イングランド・フットボールリーグ・チャンピオンシップ(英2部)に所属するウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)のマスコットがスポンサーの製品をモチーフにした『ボイラーマン』となったことで話題となっている。

このマスコットが生まれたのは、WBAとボイラーメーカーであるIdeal  Boilers社が2年間のパートナーシップ契約を結び、ユニフォームとトレーニグウェアの胸スポンサーに就任したことに起因している。

もともとWBAには『バギーバード』と呼ばれる別のマスコットが存在していた。バギーバードのようなキャラクターモチーフのマスコットではなく、Ideal  Boilersの製品であるボイラーがそのままマスコットとなったため、一見すると違和感を覚える。しかし、ただの奇妙なマスコットだと思われないために、SNSを活用してファンとの親近感を高める取り組みを行なっている。

親近感アップにSNSを積極活用

Ideal  Boilersは、ボイラーマン専用のTwitterとInstagramのアカウントを開設し、定期的に投稿を行なっている。投稿内容は、スタジアム内でのボイラーマンの様子に、人気ビデオゲームFIFA19のパッケージに合わせたようなユーモアのある投稿、WBAへの応援メッセージなど、ファンが親近感が持てるものが多い。

こうした投稿を定期的に行うことでファンとコミュニケーションを図り、奇妙なマスコットではなく「ちょっと変わっているけど愛らしいマスコット」というイメージを抱いてもらうことを目指す。そして、ボイラーマンが受け入れられるほど、Ideal Boiler社自体のイメージを高めることができる。

また、このボイラーマンがプリントされたTシャツやマグカップなども販売されている。このことからも、SNSを活用しボイラーマンの存在をファンに受け入れてもらい、最終的にはマネタイズまで意識されたアクティベーションであることがわかる。

スポンサー企業の関わり方としては、ボイラーマンのように製品をそのままチームマスコットにしてしまうというのは難しいだろう。ただ、このようにクラブと共に企画を催し、SNS等で積極的に発信することには多くの可能性がある。そういった意味でもボイラーマンの事例は、チームとスポンサーが協力してどのようにファンとコミュニケーションを図るべきか、という点について参考になる部分が多い。今後も注目していくべき取り組みだ。