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スポンサー事例

独モーターオイル製造会社、それぞれ異なる目的からNBAとNHLチームのスポンサーに

https://youtu.be/6Ty9Ey9R1RM


・ドイツ系モーターオイル会社とプロスポーツチーム(バスケ、アイスホッケー)とのパートナーシップ
・バスケ(シカゴブルズ)とのパートナーシップは、もちろん、北米市場攻略の狙いもあるが、グローバルに多くの熱狂的なファンが存在していることから、同社のグローバル市場開拓が主な目的
・アイスホッケー(LAキングス)とのパートナーシップは、同社にとっての重要顧客がLAに多く存在することと、このエリアでドイツ車人気が高いことが要因
・自国→海外(地域)→海外(全世界)といったように自社の事業拡大のフェーズに合わせて、パートナーになるコンテンツを選定することが重要


LIQUI MOLY社、NBAブルズと北米市場では最大規模のスポンサー契約

ドイツの大手モーターオイル製造会社であるLIQUI MOLY社が、9月に北米プロバスケットボールリーグNBAのシカゴ・ブルズと2年間のスポンサー契約を締結した。この契約により同社のブランドロゴはブルズの本拠地ユナイテッド・センターにおいて両方のゴールのポール部分という、目立つ場所へ掲出される事になる。同時にチームの持つソーシャルメディアでも同社のロゴが掲出される。

LIQUI MOLY社のマーケティングマネージャーによると、今回のスポンサー契約は同社が北米で行ったこれまでのスポンサー契約の中で最も大きな投資で、「7桁」の金額に登るという(円換算で億単位、という事だが正確な金額は不明)。ロゴ掲出の他に同社の顧客をブルズの試合へ招待し、顧客は特別なホスピタリティを受けられる特典なども含まれる。

今回の契約理由を、同社は「アメリカとの貿易への純粋な投資と言うだけではなく、その影響は地域を超えた物になる」と言う。さらに、「NBAは世界中で最も人気のあるバスケットボールリーグであり、世界中に何百、何千万ものファンがいる。その中でもシカゴ・ブルズは忠誠心の高いファンが、北米のみならず南アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアに至るまで存在する。その数は1億7,500万人にものぼり、アメリカのプロチームの中でも最多とも言われている。このコラボレーションの狙いは、特に北米を意識しているが、それ以上の効果も期待している。」と続けている。

スポーツを通じたスポンサーシップで北米でのブランド認知拡大

LIQUI MOLY社は、ドイツでは既にトップブランドの地位を確立している。そして近年では、北米市場においても順調に業績を伸ばしており、2012年にはカナダで前年比50%の売り上げ増を達成するなど、北米で積極的にブランド認知の向上に力を入れて来た。 そして2017年には北米アイスホッケーリーグNHLのロサンゼルス・キングスと、3年間のスポンサー契約を発表した。

キングスは、NHL30チームの中で屈指の人気を誇るだけでなく、2012年と2014年にリーグ優勝と実力も備える。そして「我々の顧客の多くがロサンゼルスを拠点にしている事、動力消費量とドイツ車の人気が、カリフォルニアでとりわけ高い事」という背景もあり、まさにブランドアンバサダーにうってつけの存在だったのだ。

この契約内容は、本拠地ステイプル・センター内でのロゴ掲出などに加え、キングスとオーナー企業(AEG)が同じでマイナーリーグAHL所属の傘下オンタリオ・レイン(所在地カリフォルニア)のホームアリーナ内におけるロゴの掲出も含まれている。

Go LA Kings! Starting our sponsorship of with the first score! Cheers from LIQUI MOLY to the LA Kings! First of many goals to come friends!!

LIQUI MOLY USA Inc.さんの投稿 2017年10月5日木曜日

企業のステージに合わせた効果的なスポーツスポンサー戦略

LIQUI MOLY社のスポーツスポンサー戦略は実に論理的で効果的だ。まずは自社商品と親和性の高いスポーツであるモータースポーツへのスポンサーシップ。そして、自国地域で人気の高いアルペンスキーやスピードスケート大会へのスポンサーを行なった。さらに、売上を伸ばし始めた北米(アメリカ・カナダ)で人気が高く、自社ブランド商品の消費やドイツ車が多い地域にあるキングスへのスポンサーを開始する。そして今回は全米、そして世界中で視聴されているNBAの人気チーム、ブルズと契約を締結した。このように同社のスポーツスポンサー戦略はその時の企業のステージに合わせてどのスポーツやリーグ、どこの地域が適しているのか考え、効率的に展開されている良い例だと言えるだろう。

ライター:西牟田京子

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