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ナイキ、子供向けアニメ映画とコラボした限定シューズ製作

https://twitter.com/snkrdunk/status/1112627806159032327


・スポーツメーカーとアニメ映画のパートナーシップ
・人気シューズシリーズをアニメ映画の主人公に合わせて制作・販売(メーカーの公式サイトのみで販売)
・様々なコンテンツとコラボすることで、それぞれのファンにアプローチできる


エアマックス1が、映画の主人公に合わせたカラーリングに

ひと昔前であれば、スポーツメーカーが契約を結ぶのはそれぞれの競技のトップアスリートたちが大半であった。しかし、現在は機能性だけでなく、ファッション性なども重視して、従来スポーツファン、ストリートカルチャーファン以外へのプロモーションも力を入れるのが当たり前だ。

購入者の裾野を広げるべく様々な試みをより積極的に実施しており、例えばアディダスが人気ファッションデザイナーであるステラ・マッカートニーとコラボした商品は、すでに確固たる地位を築いている。また、日本国内でいえば、アンダーアーマーのプロモーションで、女優の長澤まさみがメインキャラクターの1人を務めるのは、かつてはなかった路線と言えるだろう。

スポーツの枠を超えて、今やメーカーは様々なところと一緒に取り組みを行うのが当たり前となっている。そして、この文脈でこれから話題となりそうなのが、ナイキの人気シューズ『エアマックス1』とアメリカで4月中旬に公開されるアニメ映画『ミッシング・リング』のコラボレーションだ。

同作は、主流のCGではなく、人形など実際に作ったものを1コマずつ動かして撮影し、それをつなげて映像にしていくストップモーションアニメの作成に定評のあるライカスタジオが制作。そして主人公である伝説の生物ミスター・リンクの着ている服にあわせたカラーリングのエアマックス1が発売されるのだ。今回、このコラボが実現した背景として、ライカスタジオの代表を務めるトラビス・ナイト氏が、ナイキの創業者フィル・ナイト氏の息子というつながりが挙げられている。

<コラボシューズのプロモーション動画>

自分たちでは難しい層にアピールするきっかけとなり得るコラボ

映画の登場人物をモチーフにした希少性もあって、このシューズの発売が明らかになると、普段からスニーカーを紹介しているファッションやカルチャー系メディアで大きく取り上げられている。日本でもナイキ公式サイトで4月9日から一人1点かぎりで購入できる予定だ。

ナイキにとってはこのシューズを作ることでアニメ好き、映画好きなど、いつもは中々リーチすることが難しい人たちに、自分たちの商品について関心を持ってもらえるきっかけになり得る。それはミッシング・リンク側も同じで、映画ファン以外の人たちにも作品にアピールできる絶好の機会だ。

万人に好かれているとまではいかないが、スポーツは老若男女と年齢、性別に関係なく幅広い層に訴求できる大衆性を持っている。だからこそ、企業側にとっては今回のようなコラボを仕掛けやすいはずだ。

ライター:鈴木栄一

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