・大手酒造メーカーと国際スポーツイベントのパートナーシップ
・自社が取り組むCSR活動のプロモーションの機会として活用
・イベントのパブリックビューイングの際に使用したカップを再生利用して、ミニサッカーコートを建設(スポンサーとして大会のレガシー作りに協力)


プラスチックを再生利用したバドワイザー・リカップ・アリーナ

昨年サッカーのロシアW杯で公式ビールを務めた世界最大手酒造メーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベブの看板ブランド『バドワイザー』が、開催地の1つソチにてプラスチックカップを再生利用した素材を一部に使用したミニサッカーコート『バドワイザー・リカップ・アリーナ』を建設した。

大会期間中、同社は各スタジアムやパブリックビューイング等ができるFIFAファンフェスト会場で、プラスチック製の『バドワイザー・レッドライトカップ』にてビールを提供。その数は320万杯以上にも及んだ。

そしてW杯終了後、同社は組織委員会と協力して捨てられたカップを回収。そのうち5万個をリサイクルし、人工芝を擦り減りにくくする耐摩耗性塗料を作成した。それが65m×42mあるコートの人工芝に塗られ、芝生の色はブランドカラーである赤と白となっている。

環境意識の高い人々へのブランディングに繋がるアクティベーション

昨年1月、同社は2025年までに、醸造するビールを再生可能エネルギーによる電力での製造へと切り替え、ラベルに「100%再生可能な電力を使用」と記載すると発表。この取り組みは、すでにアメリカとイギリスでは実施されている。今年2月に開催された北米アメリカンフットボールリーグNFLの王座決定戦スーパーボウルでは、この取り組みをPRするCMを放映している。

今回の取り組みも、環境問題に配慮した企業であることをアピールし、サッカーファンや環境意識の高い層へブランドイメージを向上させることが狙いだろう。そして同社のマーケティングディレクターであるコンスタンチン・タミロフ氏は、このコートがW杯のレガシーになってほしいと語る。

「W杯の期間中、我々の活動でファンを驚かせ、幸福感を与えられたと考えています。それゆえ、こうした体験をさらに拡げるためのユニークな施設としてこのサッカー場を建設しました。このピッチが過去のトーナメントを思い起こさせ、将来有望な選手がサッカーキャリアをスタートする助けになることを願っています。」

自社が取り組む環境問題やCSR活動を、より多くの人に知ってもらう手段として、スポーツの活用は有効な手段だ。W杯やオリンピックなどの大型スポーツイベント後に「レガシーとして何が残るのか」度々議論に挙がるが、そういった面でも今回のバドワイザーの取り組みはヒントになる事例ではないだろうか。