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Facebookがアスリートとのパートナーシップによって新サービス拡大を図る

写真:アフロ


・Facebookの新規事業であるゲーム配信サービスを拡大するため、11名のトップアスリートのパートナシップ契約を締結。
・アスリートがチャンネルを開設し、自身がゲームしている様子をLIVE配信。
・サービス内で提供される投げ銭機能を使って、視聴者に対し、アスリート自身が選ぶ慈善団体への寄付を募る。
・Facebook自体も各団体に2万ドルを寄付を行う。


11名のアスリートとゲーム配信サービスでパートナーシップを締結

コロナ禍で様々なエンターメイトが甚大な打撃を受けている中、より存在感が高まっているのがゲーム配信の分野だ。基本的にオンラインで完結し、ウィルス感染のリスクとなる蜜な状態を作らずにコンテンツを提供できるところは今の世の中において大きな魅力となっている。その配信事業において今、主流のプラットフォームとなっているのがアマゾン傘下のTwitchやYouTube Liveだ。その他の事業者もユーザーを少しでも増やそうと試行錯誤を行なっているが、その中で4月にアプリをリリースしたFacebook Gamingが積極的に行なっているのがアスリートとのパートナーシップ契約となる。

4月には11名のアスリートと契約を締結。その内訳は男子バスケットボールのNBA、女子バスケットボールのWNBA、アメリカンフットボールのNFL、女子サッカーのNWSLと北米プロスポーツリーグに所属する選手たち。ユタ・ジャズのドノバン・ミッチェルを中心にNBAから8選手、他はNFLのジュリアン・エデルマン、WNBAのブリトニー・グライナー、NWSLのアリー・ロングとなっている。

彼らは自分たちのゲームチャンネルを開設。そこで配信を行うがその大きな目的は、それぞれの指定したチャリティー団体に投げ銭サービスを利用して寄付を募ること。Facebookは、個々のアスリートが選んだ団体に2万ドル(約210万円)の寄付を行うことを発表している。

The effects of COVID-19 are being felt in many communities and it's our responsibility to prevent hunger for those who…

Donovan Mitchellさんの投稿 2020年5月5日火曜日

投げ銭サービスを使って寄付を募る。サービスの告知に絡めた社会貢献活動

元々、配信プラットフォームで、投げ銭を行うことは一般的なサービスだ。そのため、ゲーム配信をよく利用するユーザーにとって、この機能を使っての寄付は違和感のないものだ。実際、新型コロナウィルスの感染拡大によってリーグ戦が中断していた時、NBAのスター選手で大のゲーム好きで知られるデビン・ブッカーは、Twitchに開設している自身のチャンネルで頻繁にライブ配信を実施。そこでは、この投げ銭機能を使って貧困層の子供やお年寄りへの食糧支援、コロナ対策を支援する地元NGO団体などの寄付を募っている。

人気アスリートとなれば、ゲーム配信の主要利用者である若者への訴求力が高い。Facebookにとっては、トップアスリートが自身のチャンネルを開設してくれることは自社のゲーム配信事業に多くの人たちを引き寄せる絶好のPR材料となる。また、そこでアスリートたちのチャリティー活動をサポートすることはイメージ向上にもつながる。一方でアメリカでは慈善団体への支援など、社会貢献活動に力を入れるアスリートは多い。彼らにとっても気軽に寄付を呼び掛けられ、Facebookという大企業のサポート受け自分たちの活動を告知できることでこのパートナーシップは大きなメリットがあるものだ。

元々、投げ銭は配信者を支援するためのサービスであるが、このように小額からでも気軽に寄付を行えるシステムとして使い勝手が優れていることも実証されている。だからこそ今回紹介したFacebookのパートナーシップ戦略は、非常に理にかなっている。CSR(企業の社会的責任)が当たり前のように問われてきている現代社会において、このように社会貢献活動を絡めたスポンサーシップはより重要であり、アスリート側から求められる大切な要素になってきているだろう。

ライター:鈴木栄一

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