経営破綻から復活したデルタ航空、2006年に契約解消となった命名権を再び取得
長い歴史を誇るプロスポーツチームは街を代表するシンボルとなっている。だからこそ、そのチームの本拠地の命名権を取得することは大きな露出となり、地域住民に自分たちの存在を浸透させるのに効果的だ。
NBAユタ・ジャズは、1979年からユタ州ソルトレイクを拠点としている同州の象徴となっているスポーツチームだ。このジャズのホームアリーナの命名権を新たにデルタ航空が取得し、7月1日から『デルタ・センター』へと名前が変わる。
デルタ航空は、かつて1991年から同アリーナの命名権を取得し、デルタ・センターとして長らく地元の人々に親しまれてきた。しかし、同社は経営不振によって2005年に破産法の適用を申請したことから、2006年に契約を終了する。その後、アリーナの命名権は放射性物質の廃棄物処理などを手掛けるエナジーソルーションズ社が取得する。さらに2015年から新たに住宅セキュリティシステムを手掛けるビビット・スマート・ホームが10年契約を結んでいた。この契約はまだ途中だが、今回ジャズと本拠地の運営母体であるスミス・エンターテイメント・グループと、同社は新たな内容のスポンサー契約を結ぶことに合意し、命名権自体は打ち切っている ちなみにデルタ航空は、この命名権の締結前にソルトレイクシティ空港と少なくとも2044年まで同社が主要ハブとして利用し、さらに10年間のリース延長のオプション付きの契約を結んでいる。これは同航空が、これからも長期に渡ってソルトレイクシティと深い結びつきを維持していくことを意味する。